どうも、ねじまきです。
だいぶ遅れましたがウィリアム・ゴールディングの『蠅の王』
オンライン読書回(前半回)を配信します。
個人的な感想
毎度のごとく、箇条書きで思ったことをざっくりと。(※ネタバレ注意)
・冒頭からそれぞれ格差が見えたりで「みんな仲良く」というわけにはいかない無人島生活。
・ラルフのリア充感を運動神経の良さから描くのがうまい
・はしゃぐ学生たちとピリピリ感が両立している雰囲気◎
・いじめられっこのピギー応援したくなるなぁ。
・ストーリーや話の展開自体は今の時代に読むとちょっとありきたり?
ただ、少年たちの内面の動きや言葉に現れない感情を描いているのがすごい。
・ピギーはなんだか最後まで生き残りそう?
ラルフは最後のほうで格好良くくたばりそうな予感
・ラルフとジャックの権力闘争、それに従うものの裏切り…。
子供だから逆に素直に感情に従うところが怖い
・序盤はバカにされていたピギーが徐々に見直されていく感じとか、今や定番だけどいいよねこの流れ。
・アメリカ大統領選のあとに読むと、色々思わされることの多い小説。
印象に残った文章
個人的に印象に残った場面や文章をいくつか。
ピギーの唇が震え、眼鏡が曇った。 「ぼくたち死ぬまでここにいるのかもしれない」 その言葉とともに、暑熱はますます増して、脅威となる重みを備えるまでになった。礁湖は目をくらませる輝きで襲ってきた。
「もしかしたら──」 ラルフは落ちつかなげに身じろぎした。
「もしかしたら?」
「ぼくたちは人間を怖がってるのかもしれない」
「きみはルールを破っている!」ラルフはどなった。
「それがどうした」 ラルフはけんめいに頭を働かせた。
「ルールだけがぼくたちの頼みの綱なんだ!」
参考になったリンク集
読むうえで色々調べたことや豆知識など。
・『十五少年漂流記』のオマージュであることはわかったけれど、無人島モノの元ネタとして『珊瑚島』という作品があるらしい。
・ミルトンの『失楽園』とのつながり
・映画版『蠅の王』(1963年版)
・1990年版
どちらもわりと再現度高い気がする。
新潮文庫の映画記念版(1990年版)を100円で入手。
翻訳や文体を比較しながら読んでみたいなと。
おわりに
楳図かずおさんの漫画『漂流教室』の元ネタになった作品。
読んだことない方も、あわせて読んでみては?
『蠅の王』や『漂流教室』がなかったら、
『バトルロワイアル』も『カイジ』も『イカゲーム』もなかったかもしれない。
次回は11月末配信予定なので、それまでに最後まで読んで頂けると幸いです。
12月の課題本はノーベル文学賞を受賞したハン・ガンの『菜食主義者』となります。
ではよい読書ライフを。
・ジョージ・ソーンダーズの短編小説義本『ソーンダーズ先生の小説教室』
・11月のナノライモ(全国小説執筆月間)に向けて本を書く準備をしている。
※メインのニュースレター「ねじまき通信」もよければ読んでみてください。
今月号は 米大統領選から格闘技、兵庫県知事選まで、色んな話題をお届けしてます。