『ババヤガの夜 / 王谷晶』読書会(前編)
シスターフッドとヤクザの物語
どうも、ねじまきです。
2026年2月は王谷晶さんの『ババヤガの夜 / 王谷晶』を読んでいます。
ジョジョの絵も担当する寺田克也さんによる表紙の絵も世界観にあっていて◎
前編は、3章(83ページ)までのあれこれを書いていこうかなと。
あらすじ
暴力を唯一の趣味とする新道依子は、関東有数規模の暴力団・内樹會会長の一人娘の護衛を任される。二度読み必至、血と暴力の傑作シスター・バイオレンスアクション、ついに文庫化。 (Amazonより)
個人的な感想
いつもの通り、わき道にそれたような感想を箇条書きで書いていきます。
・OPから、わりとしっかりバイオレンス、映像が浮かぶような描写がすごい。作者の方はアクション映画もお好きなのかな?
・お人形みたいなお嬢様が恐れられているの、ヤクザものの典型ではあるけどこういうのいいよね。
・弱みをみせる柳。部下を食わせるのに大変らしい 。打撃系の格闘技ではなく、柔道家というところも芯のある強さが垣間見えて一番好きなキャラかも?
・犬がかわいそうで仕方がない
・2章で急に時間が経過するのも斬新。(普通こういうの後半でやるよね?)
・意外と勇気のある尚子
・”最高の花嫁になるための努力”、休むように伝えても休もうとしない健気さ、
お嬢様にもお嬢様なりの辛さがある
・はじめてのコーヒーを飲みに、お稽古をさぼって喫茶店に行く場面好き。
「禁断の味」、まあそうなるよね。
・隅田が陰〇が6つ入った箱を持ってくるところ、海外ドラマの『ブレイキングバッド』を意識してると思う・・・。(ドン引き)
・お嬢様の婚約者は宇多川らしい… とまさかの展開で終わる3章。
・ババヤガとは、スラヴ民話に出てくる「魔女」だそうで、
クラシック音楽の『バーバヤーガの小屋』のそれと同じやつらしい、なるほど。
読んだ方は感想とか教えて頂ければなと。
ちなみに、作者・王谷晶さんはレズビアンを公表されています。
「曖昧であることは私の作家としてのテーマそのものです」
「自分の曖昧さを受け入れ他人の曖昧さを認めることが世の中をよりよくすると私は信じています」
はっきりとラベリングができない関係と人生を歩む主人公、
なるほどそういうことなのねと。
でも結局最後までリングに立ってたヤツが勝つと思う
Music
『Eye For An Eye / Rina Sawayama』
リナ・サワヤマが映画『ジョン・ウィック4』に提供した曲。
「目には目を」的な歌詞が物語にぴったりだなと。
Quotes:
印象に残った文章をいくつか引用。
喧嘩慣れした連中を、 二十人。一度に相手するのは流石にきつい。でも、やれるかもしれない。首の太い血管を、 血がじゅうじゅう言いながら上がっていくのを感じる。考え方を変えれば、ここは喧嘩食い 放題のレストランみたいなものだ。血の気の多い、多少なりとも腕に覚えのありそうな奴が こんなに雁首を並べている。血管が喜びで拡充する。
でも、私は本当は鬼婆になりたかった。そっちの方が面白そうだから。
🗡️あとがき🗡️
噂には聞いていたけど、しっかりバイオレンスものだった。
その物語の裏にしっかり社会性も潜ませていて、海外でウケるのもなるほどなぁと。
ここからどう展開していくのかイマイチ読めないし、勧善懲悪であってほしいけどどうなんだろう・・・。
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