『十二月の十日 / ジョージ・ソーンダーズ』読書会
冬にぴったりのアメリカの短編小説集
どうも、ねじまきです。
2025年12月はジョージ・ソーンダースの『十二月の十日』の読書会。
3回お届けするはずのところ、忙しくて結局1回のみの配信になりました・・。
(せっかくなので1通ぐらいは送っておこうかなと)
※2027年1月は『ホメーロスの オデュッセイア物語』を読もうかなと。
ギリシャ古典がはじめての方も、学生向けのダイジェスト版なので
比較的読みやすいはず。
クリストファーノーラン監督の映画『オデュッセイア』の予習にもぜひとも。
個人的な感想
時間が取れず雑な感想になりますが、一言ずつ書いていきます。
・『ビクトリー・ラン』
おとなしい子だけど頭の中は汚い言葉ばかりなのとか、いかにもソーンダースっぽいくて好き。抑圧された自我を解放する感じも◎
・『棒きれ』:
堅物な親父と、親になった息子の話。
短すぎて感想書きにくいやつw
でも人間はこれぐらい癖がある人の方がいいのかもね。
・『子犬』:
不器用ながらも子供を想う母の気持ちが痛いほどわかる。
・『スパイダーヘッドからの逃走』:
SF×ブラックユーモアな一作。
すごくフザけた風の雰囲気だけど、
かなり哲学的な内容でもあったりする構造はさすがソーンダーズ。
オチもかなり自分好みで、今年読んだ短編小説の中で一番よかったかも。
ものすごく『ブラックミラー』的な作品で、実際にNetflixで実写化されていたり。
・『訓告』:
どこかの商社とか証券会社で見れそうな話。
チェーホフの「六号室」も関係してるんだろうな。
・『アル・ルーステン』:
「意識の流れ」的手法で書かれてて好き。
普段はしない意地悪をしたのが裏目に出てしまうのとか、定番だけど好きな展開。
・『センプリカ・ガール日記』:
裕福な周りの家庭に見劣りしないように、パパが娘のために頑張るけど・・・という話。日記をベースに話が進んでいくスタイルがとてもよかった。
・『ホーム』:
帰還兵のこみ上げる衝動の描きかたはうまかったけど、ストーリー的に個人的にはあまり響かずな一作。
・『わが騎士道、轟沈せり』
こういう言葉遊びみたいなのは好き。ドン・キホーテのパロディなのかな。
・『十二月の十日』
最後の表題作については、ねじまきブログで感想をかきました。
→「十二月の十日 / ジョージ・ソーンダーズ」の短編小説を12月10日に読んだ感想
Music
『Linus & Lucy』
スヌーピーの漫画、『Peanuts』でおなじみの一曲。
(特に本とは関係ないけれど12月ということで)
クリスマス定番のアルバムの一番有名な曲。
USJのスヌーピーエリアで耳にしたことがある人は多いはず。
アメリカでは、日本でいうお正月の時期を超えてもまだクリスマスムードなので、
まだまだ聴けますね。
Quotes:
印象に残った文章をいくつか引用。
これがあれば、愛を作るも消し去るも自由自在だ。もうそろそろ商品名を考えはじめてもいいんじゃないかと思っている。
『スパイダーヘッドからの逃走』より
科学ってのは、ときどきクソなもんなんだ
(同上)
ほら。おれにもできることがあるじゃないか。この子を元気にしてやれたじゃないか? おれが言った一言で? だからだよ。だから生きる意味がある。そうじゃないか? 生きてなかったら、誰のことも勇気づけられないじゃないか? 死んじまったら、なに一つできないじゃないか?
[十二月の十日]より
Q&A
個人的に気になる質問をいくつか。
Q: この本で一番好きな短編はどれですか?
うーん、なんといっても『スパイダーヘッドからの逃走』の短篇が一番よかった。
Netflixで映像化されていたりも。『センプリカ・ガール日記』も好き。
小説のほうが正直な面白いけれど、実写化としては頑張っている方だと思う。
ほかに感想・気になった点、読書の進捗なども、
掲示板「ねじまきBBS」やコメントでお待ちしてます!
※前述した通り2026年1月は『ホメーロスの オデュッセイア物語』を読もうかなと。
・『オデュッセイア』公式予告編
実際、元ネタのギリシャ叙事詩がどれぐらい映画に関わってくるのかはまだわからないけれど、わりと物語を辿りつつ、お得意の時間軸ずらしをやってくると予想。
映画の予習にちょうどいい機会だとは思うのよね。
興味ある方はぜひとも。
・メインのニュースレター「ねじまき通信」も近日中に配信予定です。
映画や音楽、厳選ニュースをお届けします。


