『10月はたそがれの国 / レイ・ブラッドベリ』読書会
ハロウィンにぴったりの短編小説集
どうも、ねじまきです。
2025年10月はレイ・ブラッドベリの『10月はたそがれの国』の読書会。
3回お届けするはずのところ、忙しくて結局1回のみの配信になりました。
せっかくなので1通ぐらいは送っておこうかなと。
※11月は古典『フランケンシュタイン / メアリー・シェリー』の読書会を予定。
Netflixでギレルモ・デル・トロ監督の映画が配信予定なので、そしてAI時代という文脈でもちょうど良いタイミングに読む古典。(後述)
個人的な感想
・一つ目の「こびと」からなかなかパンチのある短編で
こういう変なところに”こだわり”がある人はホラー作家に向いてるかも?
・初期名作として有名な「みずうみ」さすがに美しい作品だった
・実体験から書いた「骨」、こういう偏執的な考えにとらわれる男の話好き。
・自分の体験から感じた違和感を、ショートストーリーにする手法がなんとなく見えてくるこの感じ。
・ホラー化と思いきや、ちょっとユーモアあふれる感じでおわる「二階の同居人」
・風に襲われているという親友の話をよそに奥さんと夕食を食べていると・・・「風」
まだまだあるけど他のどの短編もハズレがなかった。
Music
『Dracula / Tame Impala』
ターム・インパラの新曲。
歌詞も意味深で、ハロウィン用につくられたかのうような一曲。
Quotes:
印象に残った文章をいくつか引用。
ホットドッグ屋台は一軒残らず金色の板を打ちつけられ、長く楽しかった夏につきものだった辛子と、タマネギと、肉のにおいをすべて封じこめていた。
まるで夏を閉じこめた棺が並んでいるようだった。
「みずうみ」より
これだけの歳月、なんで気づかなかったんだ?
これだけの歳月骸骨を体のなかに入れて動き まわっていたなんて!
よくもまあ当然だと思っていられるものだ。よくもまあ自 分の体や存在に疑いをいだかずにいられたものだ。
「骨」より
自分の皮膚下に存在する「骸骨」の存在に気付いた男の話。
ダグラスはミスター・コバーマンに目をやった。木製のナイフとフォークで食べ、ポケットには新品の銅貨しか入れない男を。
「二階の同居人」より
Q&A
個人的に気になる質問をいくつか。
Q: この本で一番好きな短編はどれですか?
ほかに感想・気になった点、読書の進捗なども、
掲示板「ねじまきBBS」やコメントでお待ちしてます!
※11月はレイ・ブラッドベリのSF短編集、
『フランケンシュタイン / メアリー・シェリー』の読書会を予定。
僕は光文社古典新訳文庫(小林章夫訳)を読む予定ですが、
※ちなみに、11月は映画ニュースレター『Rotten Letter』にて、
ギレルモ・デル・トロ監督 新作『フランケンシュタイン』を同時期に見ようかなと.
興味ある方はぜひとも。
・メインのニュースレター「ねじまき通信」も近日中に配信予定です。




